すでに絶滅してしまった珍しい動物 ランキングまとめ 10選[最新2016年度版]
2016/10/27
すでに絶滅してしまった珍しい動物ランキングについてまとめました。
それでは、第10位からカウントダウン形式で発表します。
~すでに絶滅してしまった珍しい動物ランキングTOP10~
第10位 クアッガ
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/73/Quagga_Naturhistorisches_Museum_Basel_27102013_3.jpg
クアッガはサバンナシマウマの一亜種で、南部アフリカの草原地帯に生息していました。人間による乱獲と開発に伴う生息地の減少とされ、肉は食糧に、皮は靴・袋などに加工されるため、大量に殺されました。野生の最後のクアッガは1861年に姿を消し、ヨーロッパ各地の動物園にいた個体はその後も生きていましたが、動物園で飼育されていた最後の1頭である雌のクアッガも1883年に息絶え絶滅しました。ただ、1984年になってクアッガの剥製から採取した肉片によってクアッガの遺伝子配列が分析され、クアッガに近縁なシマウマを集めて交配することでクアッガを復活させようという「クアッガブリーディングプロジェクト」が1986年に発起されたました。交配を続けることで良く似た縞模様の個体が誕生し、ラウ・クアッガと名付けられました。
第9位 フクロオオカミ
出典:https://kotobank.jp/image/dictionary/nipponica/media/81306024001173.jpg
フクロオオカミは肉食の有袋類で、背中の模様からタスマニアタイガーともよばれています。オーストラリア大陸やニューギニア島を含めたオーストラリア区一帯に生息していました。3万年前人類が進出してくると、人類やその家畜だったディンゴとの獲物をめぐる競争に敗れ、人類の到達が遅くディンゴの生息しなかったタスマニア島のみに生き残ることになりました。大航海時代が訪れ、ヨーロッパから入植者が住み着くようになると、彼らのヒツジなどの家畜を襲うフクロオオカミを目の敵にし、1888年から1909年までは懸賞金がかけられ、2,184頭ものフクロオオカミが虐殺されたといわれています。1930年に、唯一と思われる野生個体が射殺され、次いでロンドン動物園の飼育個体が死亡し、絶滅したと思われましたが、1933年野生個体が再度捕獲。ホバートの動物園に移されるも、1936年に死亡し、絶滅となった。それ以降もたびたび目撃情報はあるようですが、確実な証拠はないようです。
第8位 オオウミガラス
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0b/Riesenalk.JPG
オオウミガラスは北極海~北大西洋に生息し、本来この鳥こそがペンギンという名前で呼ばれていました。1844年に絶滅後、南半球にオオウミガラスに似た鳥がいたのでペンギンという呼び名が受け継がれたそうです。チドリ目・ウミスズメ科の鳥で実際にはペンギンとは違う種になります。オオウミガラスは、肉や卵を食用にするため、または、羽毛や脂肪を採取するために、少なくとも8世紀頃から捕獲利用されていたそうです。小氷期によって個体数減少があったとも考えられていますが、その後の大規模な乱獲により、数百万羽いたとされるオオウミガラスはたちまちのうちに数を減らすことになりました。人間に対する恐怖心がなく、逆に好奇心を持って自ら人間に近寄ってきたといわれています。また、1年に1個しか産卵せず繁殖力が低かったことも、減少した個体数の回復が望めず、絶滅に繋がったと考えられています。現在では80体余りの剥製、20体余りの骨格標本と70個余りの卵殻が知られるのみです。
第7位 オーロックス
出典:http://i.gzn.jp/img/2007/08/30/extinct_animals/515038075_d495b205db.jpg
オーロックスは偶蹄目ウシ科に属するウシの一種で、ヨーロッパを中心としてアフリカ北部からユーラシア大陸各地に広く分布していました。現在のヨーロッパ系統の家畜のウシの先祖に当たる種で、原牛と呼ばれています。中世には乱獲や諸侯が狩猟の対象としたため数が減り、1564年に行われた調査では残り38頭にまで減少。1627年にポーランドのヤクトロフカの森で最後の雌が死にました。その後1920年代より、ドイツのベルリン及びミュンヘンの動物園において、現存するウシの中からオーロックスに近い特徴をもつものを交配させることによってオーロックスの姿を甦らせる試みがなされました。作出は1932年に成功し、体形や性質はオーロックスに近いものが生まれました。その個体の子孫は、現在でもドイツの動物園で飼育・展示されています。
第6位 ステラーカイギュウ
出典:http://swmcoms.com/wp-content/uploads/2016/06/stellers_sea_cow.jpg
ステラーカイギュウは、絶滅した海棲哺乳類の一種で、ジュゴン目ジュゴン科に属するかつて北太平洋のベーリング海に生息していた大型のカイギュウです。1768年かそれ以降に絶滅しました。ステラーカイギュウは、体長は7メートルを超え、一説には最大8.5メートルに達し、体重は5-12トンあったと言われており現生カイギュウ類としては最大の種でした。1741年に現生動物として約2000頭が発見されましたが、肉、脂肪、毛皮と利用価値が高く、簡単に狩る事のできるステラーカイギュウは、商人やハンター達の格好の獲物でした。こうして、ステラーカイギュウは乱獲されていき、そのわずか27年後の1768年には全てが絶滅しているそうです。
ここからは、いよいよTOP5の発表です。
第5位 ハルパゴルニスワシ
出典:http://cdn.gajitz.com/wp-content/uploads/2009/11/haasts-eagle-swooping.jpg
ハルパゴルニスワシは、かつてニュージーランドの南島に生息していた大型のワシでハースト・イーグル という名でも知られています。ニュージーランドには当時、鳥類の天敵である哺乳類が、小さなコウモリの仲間を除いて存在しなかったため、ニュージーランドの食物連鎖の頂点に君臨していたと考えられています。一説には同じく巨大な鳥類として知られるモアを捕食していたとも考えられ、ニュージーランドにマオリ族が入植し、乱獲によってモアが絶滅した後、本種も西暦1500年頃には絶滅したと考えられています。発掘された骨格から推測される体重は、メスで10-15キログラム、オスでは9-10キログラムほどと考えられており、全高はメスで140cm以上、オスでも90cm以上とされ、さらに翼幅はおおよそ2.6-3mほどに及んだと考えられており、かなり巨大なワシだったようです。
第4位 ニホンオオカミ
出典:https://kotobank.jp/image/dictionary/nipponica/media/00174257000101.jpg
ニホンオオカミは、明治の初めまで、本州・四国などにかなりの数が生息していたようですが、その後急減し、明治38年(1905年)東吉野村で捕らえられた若雄のニホンオオカミが日本で最後の捕獲の記録となりました。ニホンオオカミの絶滅に関しての決定的な要因ははっきりわかっていません。おおむね狂犬病やジステンパーなど家畜伝染病と人為的な駆除、開発による餌資源の減少や生息地の分断などの要因が複合したものであると考えられています。
ランク第3位 カリブモンクアザラシ
出典:http://appli.lolipop.jp/93/img/124.jpg
カリブモンクアザラシは、カリブ海及びメキシコ湾に生息する唯一の亜熱帯性アザラシです。カリブモンクアザラシは16世紀以降、脂肪から油を取るための乱獲や、漁業関係者による駆除、観光開発による陸上での生息地の減少などにより数が大きく減少していきました。アザラシは陸上での動きは鈍く、棍棒で殴って回るという方法でも十分にアザラシ猟は成立したといいます。最後に目撃されたのは1952年で、1967年には、絶滅危惧種保護法に基づき、絶滅危惧種に指定されました。その後数回にわたって調査が行われたが、生息を確認できませんでした。なお、カリブモンクアザラシの近縁種である、ハワイモンクアザラシ及び地中海モンクアザラシも、個体数がそれぞれ1200頭、500頭にまで減っており、絶滅の危機に瀕しています。
ランク第2位 ジャイアント・モア
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/28/Giant_moa.jpg
ジャイアント・モアはニュージーランドに1500年頃まで生息していた巨大な恐鳥でこれまでに生息した史上最大の鳥だと言われています。ダチョウの仲間である走鳥類なので、空を飛ぶことはできないが、体長は3m以上、体重は200キロ以上あったと言われています。哺乳類が生息していなかったニュージーランド島において、モアは、6属10種以上に進化して独自の繁栄を遂げていました。草食性で、天敵はハルパゴルニスワシ以外には存在していませんでしたが、マオリ族のニュージーランドへの上陸後、生息地の森林の減少や乱獲により急速に生息数が減少したといいます。
ランク第1位 ドードー
出典:http://livedoor.4.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/c/6/c6a38a4c.png
ドードーは、1598年頃にインド洋上のモーリシャス諸島で発見され、わずか100年後の1681年頃に絶滅した「醜い、飛べない大きな鳥」でした。有名な絶滅動物の一種であり、人間が絶滅に追いやった動物の象徴的な存在です。 絶滅の主な原因としては生息環境の破壊と、人間が持ち込んだブタやネズミなどの雑食動物、犬や猫などの肉食動物が卵を食べた為だと言われています。 船乗りが肉を保存食にした事もあったと言いますが、その肉は硬く脂臭く、そして不味かったそうです。逆に肉が美味だった為に頻繁に乱獲された説もあり、今となっては真偽はわからなくなってしまっているようです。
以上、すでに絶滅してしまった珍しい動物ランキングまとめTOP10でした。
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